平成24年度診療報酬改定では、薬剤師が病棟で薬物療法の有効性、安全性の向上に資する業務を実施することが評価され、入院基本料の加算として病棟薬剤業務実施加算が新設されました。しかし、精神科病棟における病棟薬剤業務実施加算は、一般病棟とは異なり入院日から起算して4週を限度として算定することが可能との制限が設けられました。精神科病棟において、病棟薬剤業務を実施するには、人員問題など超えなければならない高いハードルがあるのも事実です。しかし、これは精神科医療が抱えている薬物療法に関する問題に薬剤師が関与し、チーム医療の中で解決するという、薬剤師にとって大きな活躍の場であります。
そこで、当委員会では、第1部では「診療報酬制度と精神科薬剤師」、第2部では「精神科における病棟薬剤業務の実践と課題」をテーマとして平成25年度精神科病院委員会セミナーを下記の通り開催いたします。
このセミナーでは、診療報酬制度の仕組みを学び、平成24年診療報酬改定を振り返り精神科の薬剤師に足りなかったものは何か、そして、平成26年度診療報酬改定に向けてどのように取り組めばよいかについて考えたいと思います。また、多くの施設で「病棟薬剤業務」を実施していただくため、すでに「病棟薬剤業務実施加算」を申請されている施設の先生に「各施設における病棟薬剤業務の現状とそこから見えてきた問題点」についてお話いただき、当日ご参加の先生方とディスカッションをしたいと考えております。明日からの臨床現場ですぐに活かしていただける内容を予定していますので、多数ご参加下さいますようご案内申し上げます。
精神科病院委員会
委員長 天正 雅美
平成25年度精神科病院委員会セミナー詳細・受講申込ページ
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