「多剤投薬の患者に対する病院薬剤師の業務実態調査」の実施について

 平素より日本病院薬剤師会の活動にご高配を賜り御礼申し上げます。
 日本病院薬剤師会学術第1小委員会は「ポリファーマシー対策にかかる薬剤師の関与ならびに有用性 に関する調査・研究」をテーマに平成27年度に編成され、これらの調査・研究を3年計画で行うことに なりました。我が国は、医療費等の社会保障費が急激に増大してきており、その対策が急務の課題とな っております。特に高齢者においては多病かつ重症の患者も多いために多剤処方になりやすく、医療費 の増大、QOL低下、服薬の過誤、薬物相互作用の問題等が生じており、ポリファーマシーに対する薬剤 師の関わりが重要性を増してきております。
 一方、本邦における薬剤師のポリファーマシー回避への取り組み事例や実態調査の報告は少ないのが 現状であるため、多剤投薬の患者に関する全国規模での実態調査や処方内容および薬剤師の関与に関す る調査として「多剤投薬の患者に対する病院薬剤師の業務実態調査」を実施することに致しました。
 つきましては、大変お忙しいなか恐縮ではありますが、本調査の趣旨をご理解いただき、多くの御施設にご協力頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。
 なお、本調査は日本病院薬剤師会の倫理審査委員会の承認を得て調査を実施しておりますが、各医療機関での倫理審査(迅速審査含む)、施設長等の許可など院内規定に従って調査にご協力ください。
 また、本調査結果は、適切な学会や日本病院薬剤師会雑誌等にて報告する予定としておりますが、施設名、個人が特定できる形での公表はいたしません。

一般社団法人 日本病院薬剤師会
学術第1小委員会委員長 武藤 浩司
学術委員長  大森 栄

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