多剤投薬が行われている高齢患者を対象として、入院時と退院時での処方内容の変化に入院期間中に おける病院薬剤師の薬学的な視点・処方提案・多職種連携などがどのように影響をあたえているかの状況などを調査することで、病院薬剤師による効果的なポリファーマシー回避方法を探索することである 。本研究の成果を臨床に還元していくことで、ポリファーマシーの削減に伴う薬物有害事象の軽減や QOLの改善、さらには医療費の削減に繋がることが期待される。
持参薬鑑別、薬剤管理指導・病棟薬剤業務(算定は問わず)、その他薬学的管理を実施している全国医療提供施設
①2016年3月1日~3月31日に退院した患者
②入院時に持参薬鑑別を実施した患者
③入院期間中に薬学的管理に関与した患者
④以下の選択基準を全て満たし、除外基準のいずれにも該当しない患者を対象とする。
【選択基準】
各病棟で調査期間開始後、下記の基準を全て満たす、1番目と2番目に退院した患者を対象とする。
1)対象患者の年齢は、入院時に65歳以上とし、その上限は定めない。
2)性別不問
3)入院時に6剤以上内服薬(多剤投薬)を使用していた患者(服用薬剤が4週間以上投与されているもの)
4)薬剤師が薬学的管理に関与した患者(薬剤管理指導の算定有無、病棟薬剤業務実施加算の算定有無は問わない)
【除外基準】
下記のいずれかに該当する患者は本研究に組み入れないこととする。
1)高度急性期病床に入院中の患者
2)短期滞在手術等基本料の算定患者
3)がん化学療法実施中の患者
4)がん緩和ケア治療中の患者
5)病状の急変などにより、緊急転院となった患者
6)死亡退院の患者
7)その他、研究責任(分担)者が研究対象者として不適当と判断した患者
2016年11月30日(水)まで
施設調査票(A票):2016年4月1日現在ならびに2016年4月の1ヶ月間
業務調査票(B票):2016年3月1日~2016年3月31日
本調査にご協力いただける施設は、下記の調査参加登録より、必要事項を登録し、どちらの調査(A票のみ又はA票・B票回答)を行うか選択してください。
A票では、各施設の診療情報を使うことについて管理責任者である施設長の承認、B票では、各施設の規定に従って倫理審査委員会(もしくは、施設長)の審査・承認を得てご回答ください。
調査協力施設は、必要な調査票{施設調査票(A票)・業務調査票(B票)}をホームページよりダウンロードし、記載要綱に従ってご回答ください。
なお、同意説明文書を施設内に掲示または病院ホームページに掲載してください。
A票(患者情報を調査しない) 多剤投薬に関する病院薬剤師の意識調査
施設調査票(A票)では、施設の基礎数値ならびに薬剤部(科)での業務の取り組み状況(2016年4月1ヶ月間および2016年4月1日のデータ)を調査します。
B票(患者情報を調査) 多剤投薬が行われている患者調査と病院薬剤師の業務調査
対象期間に退院した患者を抽出し、調査対象基準を満たした患者を選定します。
対象患者のカルテ調査から患者情報および入院期間中における病院薬剤師の業務内容を調査します。
調査データの回収方法については、2016年11月30日(水)までに日本病院薬剤師会事務局 学術第1 小委員会委員長宛(E-mail:chosa@jshp.or.jp)に調査ファイ ルのA票・B票をメール添付の上ご送信ください。
なお、施設調査(調査票A)、業務調査(調査票B)はパスワードが設定されています。パスワードは施設登録後、メールにてご連絡いたします。
調査関係資料
・施設調査(A票)【Excel】【PDF】:患者情報を調査しない
・業務調査(B票)【Excel】【PDF】:患者情報を調査
・調査番号登録票(施設保管用)
・記載要綱
・同意説明文書
・臨床研究倫理審査結果報告書、実施計画書
・臨床研究倫理審査結果報告書(計画変更)、実施計画書(計画変更)
研究対象者又は関係者からの本研究に関する相談窓口・お問い合わせ先
医療法人 知命堂病院 薬剤科 武藤 浩司
TEL 025-523- 2161(代表)
※お問い合わせの際は「多剤投薬の業務調査について」とお申し出ください。
MAIL:chosa@jshp.or.jp
※メール件名は「多剤投薬の業務調査(問い合わせ)」とご記入をお願い致します。