本研究では、回復期リハビリテーション病棟および地域包括ケア病棟を有する施設を対象に、病院薬剤師の退院時服薬指導、退院時サマリー、入院時持参薬鑑別、薬剤管理指導、処方介入、検査値チェック、服薬状況の確認および急性期病院との連携などの薬剤師の包括的介入が及ぼす有用性を退院後90日間の再入院回数を評価指標として検証することを目的とする。
さらに、回復期における服薬支援に関する事例収集を行い、効果的な取り組みを行っている施設の状況や共通項目など解析すると共に事例集を作成し、回復期の病院薬剤師がどのような連携を行うべきか、必要とされる職能をまとめ、「地域包括ケアシステムにおいてシームレスな薬物療法を推進するために求められる病院薬剤師像」について提示する。
地域包括ケア病棟もしくは回復期リハビリテーション病棟を有する病院
①地域包括ケア病棟もしくは回復期リハビリテーション病棟から自宅・施設へ退院した患者
②以下の選択基準を全て満たし、除外基準のいずれにも該当しない患者を対象とする。
【選択基準】
以下の基準を全て満たす患者10症例を対象とする(1症例からでも受け付けます)
1) 内服薬による薬物療法を行っている患者
2) 年齢が20歳以上100歳未満の患者
3) 性別不問
4) 2016年4月1日~2017年3月31日に回復期リハビリテーション病棟もしくは地域包括ケア病棟を退院した患者
5) 退院後90日目の状況を確認できる患者
【除外基準】
下記のいずれかに該当する患者は本研究に組み入れないこととする。
1)死亡退院の患者
2)肺炎などの影響により急性増悪や著しい認知機能障害等により入院継続が困難であった患者等、研究責任(分担)者が研究対象者として不適当と判断した患者
2017年5月1日(月)~8月31日(木)12月31日(日)まで
施設調査:2017年4月1日現在ならびに2017年4月の1ヶ月間
調査A:2016年4月1日~2017年3月31日
調査B:2016年4月1日~2017年3月31日
本調査にご協力いただける施設は、下記の調査参加登録より、必要事項を登録し、どの調査(調査Aのみ又は調査A及びB)を行うか選択してください。
施設調査では、各施設の診療情報を使うことについて管理責任者である施設長の承認、調査Aでは、各施設の規定に従って倫理審査委員会(もしくは、施設長)の審査・承認を得てご回答ください。調査Bでは、各施設の診療情報を使うことについて管理責任者である施設長の承認を得てご回答ください。
調査協力施設は、施設調査、調査A、調査Bをホームページよりダウンロードし、記載要綱に従ってご回答ください。
なお、同意説明文書を施設内に掲示または病院ホームページに掲載してください。
施設調査(患者情報を調査しない) 施設の基本情報に関する調査
施設調査票では、施設の基礎数値ならびに薬剤部(科)での業務の取り組み状況(2017年4月1ヶ月間および2017年4月1日のデータ)を調査します。
調査A(患者情報を調査) 病院薬剤師の介入効果検証に関する患者調査
対象期間に退院した患者を抽出し、調査対象基準を満たした患者を選定します。
対象患者のカルテ調査から患者情報および入院期間中における病院薬剤師の業務内容を調査します。
調査B(患者情報を調査) 服薬支援に関する事例収集
回復期病棟での実際の薬剤師業務において有益な実例があれば記載ください。
調査データの回収方法については、下記の様式をダウンロードし、2017年8月31日(木)12月31日(日)までに、調査参加登録後に届く調査参加登録完了メールでご案内するURLより施設調査・調査A・調査Bのアップロードを行ってください。
研究対象者又は関係者からの本研究に関する相談窓口・お問い合わせ先
霧島市立医師会医療センター 薬剤部 岸本 真
TEL 0995-42-1171(代表)
※お問い合わせの際は「回復期調査」とお申し出ください。
MAIL:chosa@jshp.or.jp
※メール件名は「回復期調査(問い合わせ)」とご記入をお願いいたします。